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2023.09.06

県産材促進 2×4材を米国輸出/小井土製材

県産材で加工した2×4材や4×4材を輸出する小井土社長                         

初年に比べ6倍増

 県産木材の利用促進に取り組む小井土製材(群馬県下仁田町東野牧)は、2×4(ツーバイフォー)材の米国輸出に成功し、注目を集めている。

自民党本部で成功事例説明

◎枠組み壁工法のJAS認定取得
 小井土製材の小井土義治社長(54)が、自民党本部(東京)に呼ばれたのは2022年3月31日。同党農産物輸出促進対策委員会で、同社が手がける群馬県産の杉で作った2×4材の輸出について成功事例として説明するためだ。17年に枠組み壁工法のJAS認定を取得して同材の生産を始め、18年から米国に輸出している状況などを詳しく話した。

 輸出量は初年の640立方㍍に始まり、順調に伸びて約6倍になった。現地ではホームセンターで売られていて、外構フェンス材として使われているという。柱に用いる4×4材も生産して輸出している。

 同社は1954年に創業。3代目の小井土社長は、木材乾燥機を積極的に増やして業容を拡大した。製材で大量に出る木くずを燃料にするバイオマスボイラーを2008年に導入、10年に二酸化炭素(CO₂)排出権取引を開始するなど、先進的な取り組みを展開している。

県内住宅用 安定供給に努める

小井土製材が輸出した2×4材を置いている米国ホームセンター(左)と、製材所内で原木をチェックする小井土社長(右)と翼専務                                 

◎外材のシェア奪う
 木材乾燥機8基が稼働する県内屈指の製材所になった一方で、経営者として先行きの懸念もあった。日本社会で進む人口減だ。これに伴って住宅需要も確実に減る。そこで目を付けたのが、北米から入ってくる2×4材だった。

 「県産材で少しでも転換できないか」。外材のシェアを奪おうと、そのサイズに合わせて機械を改造するなど投資を行い、製造方法を確立した。県の後押しも受け、JAS認定工場の資格も取った。国内向けに出荷するほか、商社の目に留まり、海外への販路開拓に成功した。

◎「先人に感謝の気持ち」
 輸出で注目される同社だが、現在でも主となるのは、ぐんま優良木材認定工場として県内の工務店などに供給する住宅向けの県産材だ。県が進める「ぐんまゼロ宣言住宅促進事業」の推進グループにも製材所として参加している。「(植栽した)先人に感謝の気持ちを込めて世に出す」のが役割と心得ており、安定供給に努める。

 4代目となる長男、翼専務(29)も同業会社での修行を経て入社。経営基盤も安定し、県産材活用の次の一手を構想している。

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