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県産材促進 創業から「地元の木」/羽鳥製材所

県産材をふんだんに使ったモデルハウスをPRする羽鳥社長                          

「主役になれない」も「一番のエコ」

 工務店の羽鳥製材所(ハトリ、群馬県榛東村山子田)は、「地元群馬の木を用いた、快適で優しい家づくり」を掲げて県産材の利用促進に努めている。

モデルハウスでPR

 羽鳥製材所は1945年の創業以来、一途に県産材と関わってきた。3代目を継いだ羽鳥静男社長(64)は「当時は田舎の材木店で、県産材から始まった。それしかなかった」と振り返る。時代の流れもあり、工務店となった今も「地元群馬の木を用いた、快適で優しい家づくり」を掲げて県産材の利用促進に努めている。

◎説明聞いて興味持つ
 同社は2010年に県産材をふんだんに使ったモデルハウスを同村新井に開設した。土台に檜、柱や梁(はり)、桁には杉と、各部に適材の県産材を使ってPRする。そんな同社でも、最初から「県産材で家を建てたい」と言って来る人はまれで、説明を聞いて興味を持つケースがほとんどという。

施主に造作家具プレゼント

 羽鳥社長は、県産材について「(銘木と比べても)品質は見劣りしないのに主役になれない」と悔しさをにじませる。「近くの山で長く二酸化炭素(CO₂)を吸収して育った。使われるために植えた木で、使ってやるのが本来の姿。近い所で製材し、地元の工務店が家に使う。これが一番のエコ」と家づくりを考えている人に訴える。

◎ぐんまゼロ宣言住宅「レベル高い」
 県が進める「ぐんまゼロ宣言住宅促進事業」では、県木造住宅産業協会の有志でつくる推進グループ「Zero2050つながる家」に参加。同住宅について「脱炭素に主眼を置いたレベル高い家」と評価する。県の補助金は、造作の化粧棚、テーブル、テレビ台などを施主にプレゼントする形で施主に還元したいという。

 4代目を継ぐ長男、弘樹さん(36)も会社に入り、新しい感覚を取り入れて経営を支える。顧客の要望に合わせた「百人百色の家づくり」の注文住宅を提案し、高性能なデザイン住宅を提供している。

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