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【解説】これでわかる!GX補助金の活用メリットと申請方法とは?

過去最大級の大型補助金160万円で賢く家づくり

国が定めた性能基準をクリアし、環境負荷の低減を目指す先進的な住まい「GX志向型住宅」は、一戸あたりの加算なしの補助額総額としては過去最大級の160万円という大型補助金だ。対象となる住まいの条件、メリット、申請のポイントなどを紹介する。

子育て世代だけでなく全世代が対象

今年の夏も予想されている猛暑。それに伴い上昇する光熱費を思うとため息が出てしまう、という人も少なくないだろう。

GX志向型住宅は、再生可能エネルギーや高効率の設備を用いて環境負荷の軽減を目的とした高断熱構造の未来基準の住まいをいう。

省エネ性能の高い住宅の新築やリフォームを支援する国の補助金制度「子育てグリーン住宅支援事業」で定められた住宅の区分のひとつ。

名称に「子育て」という文言が入っているものの、子育て世帯に限らず全世帯が対象だ。しかもその額は、最大で160万円。新築の注文住宅や分譲住宅だけでなく、賃貸住宅も支援を受けられるというから、自らの住まいだけでなく賃貸住宅の建設を検討している人にとっても大きなチャンスとなる。

過去最大級 160万円 ※一戸あたりの加算なしの補助額総額

ZEH超える省エネ性

省エネ住宅として知られているものにZEH水準住宅がある。これは、住宅の高断熱化と高効率設備の導入で、大幅な省エネを実現した住まいのこと。

これに対し、GX志向型住宅は、ZEH水準住宅を上回る断熱性能を持ち、再生可能エネルギーを積極的に導入することで暮らしの中で消費するエネルギーの削減率をZEH水準住宅以上に求めた住まいをいう。

GX志向型住宅は、次のようなメリットが考えられる。

高気密・高断熱が大前提のGX志向型住宅は、屋外の気温や湿度の影響を受けづらい。

そのため、夏は涼しく冬は暖かい快適な住まいが実現しやすく、結露の発生を抑制。室内の温度差は少なく、ヒートショックも予防する。高性能な換気システムを備えれば、ほこりや花粉なども除去しやすく、アレルギーの改善も期待できるなど健康面でのメリットも大きい。遮音性も高く、静かで落ち着いた環境を保てる。

快適性や資産性も

高性能の住まいにエネルギー効率の良い設備を導入することで、エネルギー消費の長期的な削減が望め、月々の光熱費の軽減につながる。

自家消費型の太陽光発電システムを搭載すれば再生可能エネルギーを自家消費でき、電力の購入費用を削減できる。また、蓄電池を備えると非常用電源として活用でき、防災対策にもなる。

2025年4月から「省エネ基準適合」が義務化。原則としてすべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務づけられるようになった。2030年までにはZEH水準の基準が引き上げられる。

そんな中、高い省エネ性能や快適性を誇るGX志向型住宅は、長期的な資産価値の向上が見込める。将来、売却するとしても、有利な条件での取り引きが期待できる。

申請は早めに

GX志向型住宅は国の支援制度と連動しているため、施工は事業登録をしている事業者に依頼する必要がある。登録事業者は、ホームページで検索できる。

事業者は今後、長い付き合いになる大切なパートナー。環境配慮型住宅の施工や、高断熱・高気密の住宅設計の実績、補助金や税制の知識、アフターサービスなどを考慮して選ぼう。

補助金の申請期限は今年の12月31日までだが、予算には上限があるため早めの申請を勧めたい。11月14日までに「申請予約」をして、予算枠を確保しておくと安心。申請の手続きは、建築事業者が行うので心配は無用だ。

家庭での温暖化防止対策の知識を持ち、省エネや脱炭素ライフスタイルのコツをアドバイスする「うちエコ診断士」の奈賀由香子さん(高崎市)は「GX志向型住宅は、地球温暖化に代表される環境問題への対応を目的に生まれた住まい。それに対して大型の補助金が支給されるのは喜ばしいこと。このチャンスを見逃さず、しっかり取り組んでくれるパートナーと共に賢く家づくりをしてほしい」と呼びかけている。

執筆者Writer

すみかくらぶ編集室(すみかくらぶ編集室)

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