家事も子育てもしやすい 平屋ベースのナチュラルモダンな住まい

希望の間取りを実現

　結婚後から自分たちの家を持つと決めていたご夫妻は、子どもたちの成長を機に家づくりを考え始めた。希望の間取りは、当時住んでいた平屋に子ども部屋として使う２階部分をプラスするようなイメージ。「南向き」「対面キッチン」「勾配のある天井」「水回りとダイニングは一直線」─。奥さまは理想を手書きの間取り図に盛り込んだ。

　ハウスメーカーや工務店をいくつも回ったが、希望の間取りは費用面で折り合いがつかなかった。悩んでいた時に、奥さまの職場の方が紹介してくれたのが武井建設だった。ご夫妻は高橋伸武社長の家づくりの姿勢や、建築現場で職人の技を間近で見て信頼できると感じ、同社に決めた。

デザインと機能性を両立

　外観は光触媒のサイディングを使い、メインは白、玄関周りはベージュが入ったものをアクセントにした。ベランダには優しい雰囲気のガラスブロックを配置し、熟練の職人の技が光るアーチとブラウンのドアが印象的だ。

　内装は、玄関やキッチンのニッチ、子ども部屋のクローゼット入り口にアーチ型を使うなどご夫妻の好みのデザインで統一した。リビングとダイニングは、電球色と昼白色、白色の３種類を組み合わせた照明で、昼の明るく開放的な雰囲気から夜はあたたかみのある空間に変わる。

　奥さまのお気に入りのキッチンからは、リビングで遊ぶ子どもたちの様子がよく見える。家事動線はパントリーからダイニングまで一直線にして無駄な動きをなくした。手元はリビング側から見えないように高さを出し、システムキッチンの背面には質感を合わせた造作家具を作ってもらった。散らかりがちな物や子どもたちの通園バッグなどをしまうことができ、すっきり見えて収納力も抜群だ。

夏が楽しみ

　水回りは西側に集約した。リビングから続いているので、入浴や歯磨きなど子どもの世話もできる。物干し場は外にも設けたが、ランドリールームで完結でき、家事が楽になった。折り畳み式の作業台はご主人のアイデア。廊下側から奥に倒すと洗濯物を出せ、ランドリールーム側ではアイロンかけや洗濯物を畳む時に作業台として使える。浴室はご主人の希望でＴＯＴＯの上位機種「シンラ」の楽湯を採用。肩への水流が一日の疲れを癒してくれる。

　高気密・高断熱の家は、夏は涼しく、冬は暖かいとされる。入居後初めての夏を迎えるが、「冬は暖かかったので、夏もきっと涼しく過ごせると思います」とご夫妻は話す。

　リビングの前には多目的に使える屋根付きのテラスを設けた。雨を気にすることなく子どもたちを外で遊ばせることができ、夏の強い日差しを和らげることもできる。今はバーベキューで楽しんでいるが、「プールを出して、子どもたちを遊ばせたい」と夏を楽しみにしている。