高気密と内・外のダブル断熱 環境と人に優しい健康住宅

見学会で理想の住まいを思い描く

　白壁に深緑の玄関ポーチ、赤いポストがアクセントのY邸。すっきりと洗練された外観と、北向きの玄関が特徴の住まいだ。

　Yさんご夫妻は、妊娠を機に「広い家で子育てしたい」と家づくりの検討を始めた。住宅展示場に出掛け、ハウスメーカーを何十件も回るうちに、家づくりに迷ってしまったという。そんなとき、知人がヤマト住建で建てることになり、「完成見学会に行こう」と誘ってもらったのがきっかけだった。

　「リアルサイズの住宅を見て、ようやく現実味が湧きました。担当者の話を聞き、『ヤマト住建さんにお願いしたい』と思うようになりました。土地探しから相談に乗ってもらい、そこからはスムーズでした」と奥さまは振り返る。

高気密・高断熱で地震に強い家

　ご夫妻がこだわったのは、住宅自体の性能の高さ。「家全体を内側と外側から断熱するダブル断熱と基礎断熱、そして頑丈な構造（耐震等級3相当）に地震の際の揺れを制御する制振ダンパーが搭載された家なら、家族が安心して快適に長く暮らせると思いました」と、ご主人は強調する。

　外張り断熱は、柱や土台を腐らせる原因となる壁内結露を防ぎ、建物の強度を確保できる。さらにY邸は健康に配慮した防蟻処理を採用し、高い耐久性を実現している。

　家族が集まるLDKは和室とひとつながりにし、ゆとりのある空間に。キッチンの隣には脱衣所と浴室を配置し、ぐるっと回れるように家事動線を工夫した。収納は玄関やキッチンなど必要な場所に設け、容量も機能も充実させた。広いLDKと和室、さらに収納や子ども部屋もあるのに、延べ床面積は31坪というコンパクトさ。シンプルで使い勝手の良い間取りは「参考にしたい」と、家づくりを検討中の人からも注目されている。

断熱性能の高さを実感

　昨年10月に住み始め、ひと冬を過ごした。「高気密・高断熱の家だけど、さすがに真冬は寒いだろうと思っているうちに春になりました」とご夫妻は満足そう。樹脂サッシ専業メーカー「エクセルシャノン」製の高性能樹脂サッシは断熱や防音効果が高く、電車が近くを走っているにもかかわらず室内はとても静かだ。

　「家づくりで大切なのは信頼関係。何でも相談できる担当のお二人と出会い、思い通りの住まいができました。子どもも伸び伸びと遊んでいます」と、奥さまは目を細める。

　来客が多いため、駐車スペースや庭づくりも重視。DIYが趣味のご主人は、物置や外水道を手作りしたほか、現在はフェンスを制作中。ご夫妻は「庭を充実させ、みんなでバーベキューを楽しみたい」と夢を膨らませている。