「いい木と暮らす。」をキャッチフレーズに、館林市と周辺エリアに特化した地域密着の家づくりに力を注ぐ館林林業。材木店として創業し、工務店に転身する際、できる限り地元林業家が生産した木材を用い90%以上を国産材で賄うことを目標に掲げた。地元の職人が造り、土台や柱は4寸角の檜、骨太で地震に強く、燃費のよい省エネ住宅を適正価格で提供すること。これらは家づくりにおいて今もなお揺るがない信念だ。
家族の健康に配慮した家づくりは、内装材に杉や檜などの無垢材のほか、漆喰や珪藻土の塗り壁、土佐和紙といった自然素材を使用する。太陽光や風の力を活用し、なるべく機械力には頼らないパッシブデザインの設計手法を取り入れる。住まいの性能は断熱等級6を最低ラインとし、気密は全棟C値0.5以下の高気密高断熱。最高水準の耐震等級3も全棟標準仕様だ。
写真は同社が施工した「うずらの家」。2022年度「ぐんまの家」設計・建設コンクールにて最優秀賞を受賞した。自然素材をふんだんに用い、パッシブ設計を採用した開放的なプランは、南北に風が抜け、日射の取得と遮へいがバランスよく機能する。空間の連続性や回遊する動線、丁寧な造作、在宅でのテレワークに対応したスペースの確保など、総合力が高く評価された。原弘幸社長は「提案の幅が広がった」と自信をのぞかせている。
代表取締役 一級建築士 原 弘幸
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