森林は、木材等の生産のほか、水を蓄えて水害を防いだり、地すべりなどの土砂災害を防いだりすることに加え、多様な生物が生息する豊かな生態系を守り、CO2を吸収して地球温暖化を防ぐなど様々な役割を果たしています。
戦後植樹された人工林は、若い森林を育てる時代を経て、現在、5割以上が木材として利用可能な50年生以上を迎えています。
これからは、伐採した木材を利用し、伐採後に新たな森林を育てる「森林資源の循環利用」をすることが2050カーボンニュートラルを実現するために求められています。
健全な森林を育てるには、ただ木を植えるだけでなく、成長に伴い過密となった森林内の立木の密度を調整するための間伐を行いつつ、育てば伐採して、また新たな木を植えるといった一連のサイクルが欠かせません。
適切に伐採し若返りを図ることで、CO2の吸収量が向上するほか無花粉スギ等に植え替えることで花粉症対策にも寄与します。