薪ストーブのぬくもりに癒やされる。 国産無垢材と漆喰でつくる上質な木の家

周辺環境に調和する木の家

　区画の整った住宅地にたたずむA邸。雲ひとつ無い青空に映えるオフホワイトの外壁と、深くせり出した薄屋根が特徴の家は、完成してから1年以上が経過し、周辺環境にもなじんでいる。外構も仕上がり、建物と庭が調和しながら互いに引き立て合うことで美観を形成し、DIYが得意なご主人が造ったという自転車置き場は、戸袋やウッドデッキの木質感との統一がとれ、庭先のアクセントになっている。

　ご夫妻は、長女が生まれたことを契機にアパート住まいが手狭に感じるようになり、家づくりに向けて動き出した。共通の思いは、「自然素材の家で暮らしたい」。住宅展示場の見学や雑誌で情報を入手するうちに松浪建設に巡り合った。

モデルハウスを参考に家づくり

　同社のモデルハウスを見学したご夫妻。「和風だけれど重すぎず、モダンな雰囲気がすてきでした」と第一印象を語るご主人は、白壁と無垢のみで均整の取れた空間に目を奪われた。奥さまは室内の空気感が気持ちいいと感じたという。

　こうして家づくりのパートナーを決めたご夫妻は、同社と二人三脚で理想の住まいを目指して打ち合わせを重ねた。ご主人がこだわったのは吹き抜けのある開放的な空間と、薪ストーブを暮らしに取り入れること。広い空間を支える柱の位置や梁の出し方を設計士と綿密に検討した。奥さまの要望は、吹き抜けのある2階フロアに洗濯物を干すためのキャットウォークを設けること。このほかモデルハウスで好印象だった板張りの勾配天井や外壁の優しい色味、全開放できる窓とそれを隠す戸袋のあるウッドデッキなどを設けた。

薪ストーブのある暮らし

　すでに新居で四季を体感しており、床や壁、天井、造作収納にいたるまで自然素材で満たされた空間によって、すがすがしい気持ちで毎日を過ごしているという。冬は待望の薪ストーブの出番。ご主人が薪を組んで、奥さまが帰宅したら火を付ける。「薪ストーブの前に座って、吹き抜けの天井を見上げた時の開放感が心地いい」とご主人。忙しい日常でも火を見るとホッと落ち着ける場所だという。いっぽう奥さまはダイニングの横に設けた畳スペースで、お子さまと一緒に遊びながら過ごす時間がお気に入り。

　「次女が動き回るようになるから、薪ストーブの回りに柵を造ったり、スタディースペースに長女の学用品やランドセルを置けるようにDIYを楽しみたい」と、ご主人は目を細めた。