古民家を宿泊施設に 築170年「桐生とつなぐハブへ」 「雨露」31日に一般公開

古民家を宿泊施設に 築170年「桐生とつなぐハブへ」 「雨露」31日に一般公開
       

桐生市梅田町にある築170年の古民家をリノベーションした宿泊施設「雨露(あめつゆ)」が完成した。来年1月から宿泊受け付けを始め、その後は貸しスペースやカフェとしても活用する予定。施設を経営し、市内で建築設計事務所を営む中野久美さんは「宿泊者と桐生をつなげるハブとなるような施設にしたい」と意欲を示した。

中野さんは2020年春に古民家を購入し、5年かけて改修。老朽化した床や天井の改修には地元梅田町の杉材を使い、浴室の壁に青森県産十和田石を張るなど素材や景観にこだわった。

施設は2階建てで延べ床面積は約180平方メートル。吹き抜けで開放感のある洋室、畳の和室、キッチンなどを備える。宿は一棟貸しで、1グループ8人まで利用できる。

食事は提供しないが、要望に合わせて地元の食材、酒、スイーツを用意し、お薦めの飲食店を案内するほか、入浴用の備品も桐生で生産された製品をそろえる。市内を含めた近隣の観光名所も紹介する。

中野さんは「桐生が大好き。地元の製品や良い場所を来た人に知ってもらい、リピーターとなり、移住してくれたらうれしい」と期待を込める。

31日午前11時~午後5時に一般公開する。雨露は梅田公民館近くの県道桐生田沼線沿いにある。
宿泊費など詳細は今後作成するホームページに掲載する。問い合わせは中野さん(☎090・1618・4031)へ。

  

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