人口減少や高齢化を背景に増える空き地と空き家について考える「空き地・空き家セミナー」(上毛新聞社主催)が26日、前橋市の同社上毛ホールで開かれた。4回目の今回は県内各地から約50人が参加し、空き家の管理や活用、処分方法について理解を深めた。
講師を務めた行政書士の広兼喜久恵さんは「空き家は自分の問題だけでなく、地域の問題」と話し、空き巣被害に遭ったり、火災時の延焼の原因になったりする危険性を説明。10年以上買い手がつかなかった物件が売却に至ったケースなどを紹介し、「まずは専門家に相談を」と訴えた。県内の不動産会社が悩みに応える個別相談会も開いた。
上毛新聞社すみかくらぶ編集室は、不動産会社や行政書士らと連携して「ぐんま空き家のお悩み解決隊」を2022年に開設。昨年4月に相続登記が義務化された影響で「空き家問題」への関心が高まり、24年度は過去最高の110件の相談が寄せられた。
