子育て世代の移住促進に向け、長野原町は本年度、小学生以下の子どもがいる移住世帯に支援金100万円を支給する方針を固めた。町では来春、英語教育を特色とした株式会社立の学校開校が計画されており、入学を目的とした世帯の移住も視野に入れる。
町の新年度当初予算に1000万円を盛り込んだ。支給条件は町外からの移住者で、「両親と子ども」「親のどちらかと子ども」のいずれも認める方向で調整している。今秋から支給を始める予定。
新しい学校は「LCAきたかる森のインター」。学校運営や教育コンサルタントを手がける「エデューレエルシーエー」(相模原市)が旧北軽井沢小を活用して開校する。町は昨年、国の教育特区に認定され、株式会社立の学校設置が許可されている。
新校は、日本語と英語の2カ国語での教育に取り組み、自主性ややり遂げる力などの「非認知能力」を伸ばすことを目指す。1クラス15人程度に教員3人が付く少人数教育を徹底。北軽井沢の豊かな自然環境も生かす。
初等部は新小学1、2年生を、未就学児向けプリスクールは新4、5歳児を募集する。入学・入園金は60万円、授業料は月額24万円。6月に募集を始める。
同社は相模原市内で全国初の株式会社立校「LCA国際学園」を運営する。同校の小学6年生の英検合格率は2級(高校卒業程度)が52%、準1級(大学中級程度)が24%。