沼田市石墨町で地域活性化に取り組む薄根地域ふるさと創生推進協議会は15日、同所の築120年の古民家を活用した農泊施設「石墨館」をオープンした。さまざまな体験メニューを用意し、長時間の滞在に結び付ける。4月1日から宿泊を受け付ける。
同館は旧薄根村長を親子2代で務めた岡村家の邸宅。25年ほど前に伊勢崎市の陶芸家、大橋武山さん(85)が購入し、工房や教室として使用してきた。和室や洋室、土間などの一部を農泊施設として活用する。
体験メニューは、大橋さんによる陶芸教室や沼田市の日本画家、豊野芳子さんが指導する日本画教室、そば打ち、ドローン操縦などを用意する。料金は1泊2食付のコースが1人1万8千円、1棟貸しの素泊まりコースが1人1万円。
この日は関係者約30人を招いた見学会が行われ=写真、星野稔市長が手打ちそばを振る舞った。同協議会の小池大介顧問は「これからより深い交流や移住につなげていきたい」と意気込んだ。