クラフトビール、出会いの場に 夫婦で高崎に醸造所 コタマブルワリー開業

クラフトビール、出会いの場に 夫婦で高崎に醸造所 コタマブルワリー開業
       

クラフトビール醸造のために立ち上げたコタマファクトリー(高崎市本町)が、同所で醸造所兼店舗「コタマブルワリー」を開業した。社長を務める武藤結衣さん(37)と醸造を手がける良輔さん(45)夫妻の二人三脚で、市内2場目となる高崎産のクラフトビールを提供する。

良輔さんは岐阜県出身。本県を皮切りに、地元の岐阜県と長野県で地ビールを展開する企業に計10年働き、技術を磨いてきた。結衣さんは下仁田町出身で、クラフトビール好き。6年ほど前に岐阜県の醸造所見学で良輔さんと出会った。

「ビール工場を立ち上げたい」。二人の願いから独立に向け2021年1月に高崎市に引っ越し、昨年1月に会社を設立、同6月に空き家物件を取得し、開業の道をスタートさせた。

最大500リットルの貯蔵能力がある発酵タンクが4基。発酵温度が異なる、華やかな香りが特徴の「エール」とすっきりした味わいの「ラガー」を造る。仕込みから1カ月以上かけてたる詰めし、店内で提供する。ペールエール、ポーター、ラガーなど5種類に加え、将来的に季節に応じた限定品など多くの種類を提供する考えだ。

店は1、2階で延べ床面積約30平方メートル。テーブル席はあるが、カウンターの立ち飲み形式で25人程度が入れる。

結衣さんは「幅広い年齢層が気軽に立ち寄り、のんびりとリラックスしてもらいたい。立ち飲みで出会いの場が広がる店になるといい」と力を込める。良輔さんは「人とゆっくりしゃべりながら味わう飲みやすさを目指している。会話を楽しむのにビールが役立てばうれしい」と笑顔で話す。 市内の路地でかわいがっていたネコが地元住民から「コタマ」と呼ばれていた。町に溶け込むネコのように地域に根付きたい―。その思いを店名に込め、至極の一杯を造る。

各ビール310ミリリットル800円、480ミリリットル1100円。容器持ち込みで1ミリリットル当たり2・2円の量り売りも行う。平日午後5~9時、土曜午後2~9時、日曜祝日午後2~7時。問い合わせは同店(☎080・9546・4003)へ。

  

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