住宅関連の総合商社として各種事業を展開する平方木材は、長きにわたって木に携わり、創業122年目を迎えた今も、常に時代の変化に即したチャレンジを続けている。
その一つが工場でのプレカット加工だ。住まい1棟分の木材すべてをプレカットする高度な技術には目を見張る。2018年に最新のCADと加工機を導入。精度の向上とともに特殊加工が可能となり、商業施設や学校、福祉施設などの中大規模木造建築でも多くの実績を上げている。厳しい品質基準をクリアした証であるAQ認証工場の認定も取得しており、工場見学には県内外から多くの団体が訪れる。工場見学は随時開催し、一般の見学も受け付けており、マイホーム造りに役立つ情報収集や木材を選べるプレカット工場として人気がある。
家造りが複雑化する中、「長期優良住宅」「BELS」「性能評価住宅」といった住宅づくりの有利な制度の申請業務も代行し、工務店などをサポート。一般ユーザーに対しても資金繰りや住宅瑕疵保険などの相談に幅広く応じている。
さらに建材や住宅設備なども提供している。中でも工務店や一般ユーザーに人気なのが、県産材を使用したオリジナル高規格木材「エコG柱」と、スーパーストロング構造体「バリュー」だ。耐震等級3(最高等級)の「バリュー」は、万一倒壊した場合に2000万円までの耐震補償が付いている。
社会活動にも積極的に取り組む同社は、住まいと健康に関するセミナーや講演会を開催。医療関係者、建築専門家、住宅関連会社で健康住宅づくりを考え、普及を図っている。また、「群馬すてきな家づくりの会」の事務局として、群馬の住宅ブランド「優馬」の建築に取り組んでおり、国土交通省の21年度地域型住宅グリーン化事業グループに採択された。さらに、「ぐんまゼロ宣言住宅促進事業」にも採択されており、脱炭素社会に向けた住宅、建築物における省エネ対策にも積極的に取り組んでいる。住まいに関わる事業者や一般ユーザーにとって、どんな要望にも応えられる平方木材は心強い味方だろう。
最新設備のプレカット工場ではCAD室から出荷場まですべての工程が見学できるので、住宅用の木材がどのように加工されるのかが理解できる。見学の際には、同社のさまざまなサポート体制についても耳を傾け、家づくりで分からないことがあったら、気軽に相談するといいだろう。