県内自治体の取り組み⑤ 「空き家対策」ー伊勢崎市編ー

空き家
県内自治体の取り組み⑤ 「空き家対策」ー伊勢崎市編ー
       

伊勢崎市は移住促進と空き家の利活用を進めようと、本年度から転入者を対象とした空き家の改修補助事業を始めた。空き家を居住のために改修する場合、工事費用を最大200万円補助する。改修補助事業や空き家情報バンクなどについて聞いた。

 

取材協力/伊勢崎市 建設部住宅課 空家対策係

          
Q1 伊勢崎市の空き家の現状と対策はどうですか。
       

空き家は全国的に年々増加傾向にありますが、伊勢崎市も同様です。空き家率は全国が13.6%、伊勢崎市は13.8%とほぼ同じ状況で、件数としては約2,900件です。

空き家対策として、市では「空き家除去補助事業」「移住者支援空き家改修補助事業」「空き家情報バンク」を行っています。

     

          

「空き家除却補助事業」は、将来的に周辺に影響を及ぼすおそれのある空き家の解体工事費を補助するものです。2017年度から始まり、毎年、募集件数を上回る応募があります。対象となるのは危険空き家と旧耐震基準の空き家です。

危険空き家は工事費の5分の4(上限額50万円)、旧耐震基準の空き家は工事費の5分の2(上限額25万円)と補助金額が異なり、どちらに該当するかは現地調査を行って判定しています。申請には土地と建物の登記事項証明書や業者の見積書などの書類が必要となります。

          
Q2 移住者支援空き家改修補助事業はどのような内容ですか。
       

本年度から空き家対策係を環境部環境保全課から建設部住宅課に移管し、移住・定住促進と空き家の利活用に取り組んでいます。昨年度までは、空き家を生涯学習施設などに活用する場合を対象に改修補助事業を行っていましたが、本年度からは移住した人が空き家を改修して住むための補助金事業としてスタートしました。

申請は伊勢崎市外に1年以上居住していること、改修した空き家に10年以上居住する意思があることなどの要件を満たした方を対象に、120万円の改修工事費を補助する制度です。①転入者が2人以上の場合は40万円②中学生以下の子がいる場合は、子が3人まで1人につき10万円③伊勢崎市空き家情報バンクに登録された空き家を取得した場合は10万円と、条件を満たす方には加算があり、最大で200万円になります。

     

          
Q3 空き家情報バンク事業も行っています。
       

空き家情報バンクは2018年3月にスタートしました。購入や賃貸を希望する方に向けて市内の空き家の土地・建物の面積、外観写真などの情報を市のホームページに掲載しています。空き家情報バンクに登録された物件を購入する場合は、移住者を対象とした空き家改修補助事業で10万円の加算対象となりますので参考になさってください。

     

          

市は空き家所有者に「空き家対策ガイドブック」を配布し、購入や賃貸などで空き家を探している人に向けて情報発信を行って利活用の推進を図ってきました。情報バンクへの登録はこれまでは年間4件程度でしたが、本年度はすでに2件ありました。成約するケースも増えていますので、今後も情報発信を強化して空き家の利活用を進めていきます。

 

伊勢崎市空き家バンクHPはこちらから

 

お問い合わせ/伊勢崎市 建設部住宅課 空家対策係

TEL/0270-27-2797

  

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