空き家に子ども食堂 吉岡のボランティア団体が開設、放課後居場所にも

       

子どもの居場所づくりや学習支援を目指し、吉岡町のボランティア団体「koharu日和」(白井静香代表)が8日、空き家を再利用した子ども食堂(同町大久保)を開設する。子どもへの食事提供を軸に、多世代が立ち寄れるような「地域の居場所」を目指す。

空き家は人が住まなくなって数年がたった木造2階建ての民家。活動に賛同した所有者から無償で貸し出してもらった。以前の住民が学習塾を開いていたため勉強用の机などがそろい、食器や冷蔵庫など調理に必要な資材を備えている。

8日を皮切りに毎週水曜日に子ども食堂を開き、事前予約制で食事や弁当の無償提供を行う。同じ日の午後3~7時に空き家を開放し、放課後の居場所として活用してもらう。

同団体は元小児看護師の白井さんを中心に4月から活動を始めた。これまでは町内の大久保集落センターで不要な食品を集めて配布する「フードドライブ」を開き、地元飲食店と協力して弁当を無料配布するなどしてきた。

5月上旬には空き家でこどもの日に合わせたイベントを開催。渋川市内の和菓子店から提供されたかしわ餅100人分や再利用品の子ども服を無料配布した。

今後、最近1年間で始動した町内のほかの子ども食堂との連携も進める考え。白井さんは「他の団体や町、町社会福祉協議会とボランティアネットワークをつくれば、さらに子どもたちが安心して集まれる場所になる。勉強を教えてくれる人をはじめ、多くの人と協力しながら運営していきたい」と意欲を見せている。

  

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