桐生にシェアオフィス 起業支援、移住定着目指す

桐生にシェアオフィス 起業支援、移住定着目指す
       

起業を目指す人が事務作業をしながら交流できるシェアオフィス「SHARED OFFICE 1000」が10日、桐生市本町の東武桐生本町ビルにオープンした。市の創業支援の拠点として運営され、利用する市民の人口流出抑制や、移住者の定着を促進する。

桐生地域地場産業振興センターが3階建ての同ビルの2、3階に展開していたオフィスを昨秋、3階部分に集約。空いた2階に、個人やフリーランス向けの会員制オフィスを開設した。
新しいオフィスは、中心市街地の本町通りに面した窓から陽光が差し込む明るい造りで、オープンスペースと個室に分かれている。作業用デスクのほか、ウェブ会議や通話時に使う専用ブース3カ所、モニター付きの会議室2室を完備。利用者が一息つけるよう、休憩コーナーを設け、ソファやクッションを置いた。
ビル内に拠点を置くNPO法人キッズバレイ(星野麻実代表理事)が運営する。受付にはスタッフが常駐し、人材マッチングなどの相談に乗る。
同法人は併せて、ビル1階で運営する「コワーキング&コミュニティスペースCOCOTOMO(ココトモ)」内にシェアキッチンを開設した。今後、飲食店の開業を目指す人向けに講座を開いていくという。
今夏にはビル内に移住者向けの窓口を設け、オフィスやキッチンの利用者が移住や起業の経験者と情報交換できる場所をつくる。
同法人が目指すのは「つながりの創出」。個々の作業を尊重しつつ、起業を目指す利用者らが交流する場を提供することで「将来的に市街地で仕事を始めてもらい、まちを元気にしたい」と星野代表理事は意気込みを示している。

  

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