伊香保で定住体験 渋川市、来春にも施設開設 創業希望も受け入れ

伊香保で定住体験 渋川市、来春にも施設開設 創業希望も受け入れ
       

市外からの移住定住を促進するため、渋川市は新年度、中長期の定住体験ができる施設の開設に取りかかる。県外にも知名度が高い伊香保温泉の石段街近くに最長で3年間居住でき、創業の場としても活用できるようにする。地域に溶け込みながら一定期間、実際に暮らしてもらうことで移住者を呼び込みたい考えだ。

市によると、定住体験施設は土産物店兼住宅として使われていた3階建ての空き家を活用。伊香保バスターミナルに近く、石段街までも徒歩でわずかな場所に建っている。市が物件を借り受け、必要なリフォームをした上で体験施設として開設する。運用や入居の開始時期は2024年4月を見込む。
入居者は最短3カ月から利用でき、1年ごとに契約を更新する。移住希望者に短期間滞在の宿泊費を補助する事業は継続するが、四季を通じて市内で暮らしてもらえるよう、年単位で暮らせる体験施設を設ける。

県内外で体験施設を設けている自治体はあるが、有名温泉地で暮らすだけでなく、希望すれば創業にも利用できる点を特徴として押し出していくという。

入居者は賃貸料月額3万円と光熱水費を負担し、家具類は持ち込む。今年7~10月に最初の入居者を募集する。入居者は、市のほか、市とこの事業で提携する北群馬信用金庫から選出された委員が決める。
市は「伊香保温泉というブランドがある土地で暮らしてもらい、創業へのチャレンジにも応えたい」としている。

  

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